ウェイター
恩師が
お亡くなりになりました
人里離れた山の中で暮らしていた僕は
世界とかかわるひとつとして
英語でお芝居をしたり
踊ったり
歌ったりする
LABO
というところに通っていました
そこにはテーマ活動と呼ばれるものがあって
グリとグラや
トムソーヤ
ギリシャ神話から
スサノオまで
いろいろなお話を
英語と日本語交互でお芝居として表現していました
特徴は
道具を使わず
心情や場面など全てを体で表現するということ
テューターと呼ばれる先生はいるけれど
ほとんどは子供たちの自主性にまかせ
大学生から幼稚園児までが
自分たちで話し合い
作りあげるということ
そうなんです
今僕がやっていることの原型は
全てここにありました
中村安世子先生は
「人生全てテーマ活動」
が座右の銘
とにかく熱くて
ひたすらで
そして富士の麓からはるばる国立市まで通っていた僕を
本当に本当にかわいがってくれた
そして僕を褒め
伸ばし
誇りに思っていてくれた
やさしく
厳しい眼差しで
育ててくれた
恩師でした
例えばキッズの育て方
例えばナンバーの作り方
例えば演出の仕方
僕の今があるのは
ほんとうに
せんせいのおかげで
けれども僕がちゃんと表で活躍できるようになったときには
すでに具合が悪くなってしまっていて
結局
舞台もひとつもお見せすることなく
先生は天国にいかれてしまいました
先生
僕は今も
テーマ活動を続けています
中村先生
本当にありがとうございました
謹んでご冥福をお祈りいたします