葉っぱ
つらつらと本の話。
ふたたび。
一度読んだら忘れられない、
考え出すとそわそわする、
強烈で、鮮烈で、奇妙な本。
夢野久作は有名ですよね。
これを読む者は一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。
『ドグラ・マグラ』とかね。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/935_23282.html
いつ見てもすばらしい表紙。
全ての作品を読んだわけではもちろんないのだけど、
個人的には『少女地獄』の「火星の女」が好きです。
読むと頭がおかしくなりそう、
みたいな本で他に好きな作家さんに
海野十三がいます。
日本のSFの始祖の一人らしいですね。
今、あまり読む人がいないかもしれないけど
今だからこそ、読みたい作家。
なぜって現代では絶対書けない文体、
独特の世界、言い回し。
『深夜の市長』『三人の双生児』『十八時の音楽浴』
タイトルからして味わい深い。
怪奇小説なので読んでて気持ちよくはないし、
ドス黒〜い気持ちになったりもするけど、
毒薬小説として一冊挑戦してみることを消極的におすすめします。