よるのとびらをひらく方法

兄(Dancer) + 妹(Designer) のブログです。

望遠鏡

f:id:yorunico:20120616014956j:image

飲んでいる隣で

セネガル出身の黒人さんと

コンゴ出身の黒人さんと

アメリカ人の黒人さんが

熱く討論している

英語なので

細かい部分までは確かではないけれど

ヒートアップして来た辺りからはこんな感じ

「じゃあ君の敵は誰だ

白人か

日本人か

それとも中国人か!?」

「ぼくは敵は欲しくない」

「僕は黒人だ

君の敵は誰だ!?」

「ぼくはひとりの人間としてここにいる

ぼくはみんなと語り

みんなとわかり合いたい」

「だけど君は黒人だろ?」

ここまでは

black

という言葉を使っていたのだが

そこで

「だろ nigga」

niggaという単語が初めて出てくる

するとこんな答えが返ってくる

「Don't call me nigga

this is my policy

i'm black

and i'm your friend

but

don't call me nigga」

うん

正直

ぼくはずっとblack musicが好きで

文化として

hiphopと触れて来たはずだ

でも

やっぱり

僕らには決してわからない部分があるんだなと

まだ僕がドレッドだった頃

酔ってお客さんに絡む黒人さんに

注意したことがある

そのとき言われた

「どうせ俺が黒人だからだろう

白人だったらそんなことは言わないはずだ」

という台詞を聞いて

自分のドレッドをひきむしりたくなったことがある

黒人さんの音楽が好きで

文化が好きで

踊りが好きで

hiphopという文化を

いっぱい愛して生きて来た

でも

なんというか

決してわかりきれない部分があると

やはり思う

ファッションを真似して

日焼けサロンで肌を焼いて

ニューエラを深く被り

ちょっと小首をかしげて

身振りそぶりを真似したりする

それはそれでいい

好きだし

そこにはほとんどの場合

愛があるから

でも

光り輝く表があれば

その裏側の部分も必ず存在する

僕が全てを知っている訳では全然ない

だがやはり

そんな僕からも

ちゃんと

色々な部分に目を向けて欲しいと思う

義務教育に

hiphopという言葉が使われるようにまでなった今

「大好きだけれど

決して理解しきれはしない」

ということを

ちゃんと心に留めながら

明日も踊りを通して

大好きなhiphopをしたいと思う


最近話題になった

こんな記事もあります

http://rocketnews24.com/2012/06/20/222635/