へびぃ
おとといの絵。
ブタの上に女の子がいる絵。
あれわたしです。
大好きだったお店にガルシアの首というのがあります。
今描いているハモニカ横丁のお店の
姉妹店のような感じでオープン、
期間限定のほんとに小さなお店でした。
確か一夏限りのお店、10人も入ればいっぱいのお店、
そのお店の店先にいたのが、あのブタなのです。
わたしはそのブタに座って、よく通りを見ていました。
まだ学生か、卒業したばっかりだったか。
目の前を行き交うすべてのことがおもしろくて、
何時間も飽きもせずブタの上で過ごしていたのです。
わたしにとっての一等席でした。
あの頃いろんな人に会いました。
いろんなものを見ていました。
ただじっと。
いろんな話を聞いて、いろんなものを食べ、
想像して、創造して。
仕事をして、大泣きして、
そんな思い出がたくさんつまったブタ、
そのブタ氏が今いるのがハモニカキッチンの2回のバルコニー、
今も変わらない瞳で通りをみつめているのです。