リーゼント
少し前といっても気分的にはかなり昔、
黒い革ジャンにリーゼントでツイストを踊るってなことが流行ったのです。
今でも上野や代々木にいますけど。
ロックンロールというやつです。
音楽というのは時代とともに変わっていくけれど決して消えてなくなりはしないのです。
こないだ『パイレーツ・ロック』を見ました。
舞台は1966年のイギリス、
ロックは1日45分以下なんて規制がある頃、
海に出て船から24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局のお話。
これがまた、つまらない。
期待が大きすぎたのかなんなのか、もちろん兄は途中で爆睡。
なんていうかほんとにくだらない、イギリス人にしか分からないんじゃないかっていう
しょうもないギャグ満載なのだ。
ちっとも笑えない。のだけど、80%くだらなくてつまらないんだけど、
すごくいい映画でおもしろかった。
どっちなの!って感じだけど、
面白20%がつまらない80%を完全にカバーしたということかな。
ベッドの中でこっそりラジオを聞く子供の姿とか
規制された世界の中でたったひとつのラジオがどれだけ人々の心に灯りを灯したか
そういう言葉で伝えられない部分の映像がとってもうまい。
とうとう最後の放送って時のリスナーの涙やそのあとの歓喜なんか本当にスカっとする。
音楽とともに死にに行くシーンもよかったし
とにかく時代の空気が映像と音楽を通してぐんぐん伝わってくるのだ。
しつこいけれど、おもしろくはない、だけどいい映画!